この記事で分かること
- 値動きを「山と谷」で捉える見方
- 大きな波の中に小さな波があること
- どの大きさの波を見るかで、判断が変わること
値動きは、上下の繰り返し
チャートを開いて、細かい部分を無視して眺めてみてください。
まっすぐ上がり続ける相場も、まっすぐ下がり続ける相場もありません。
上がって、少し下がって、また上がる。
この繰り返しです。
この折り返し点が、高値と安値です。
上がって折り返した点が高値、下がって折り返した点が安値。
一連の上下の動きを、スイングと呼びます。
小さく見ると、同じ形がある
ここからが本題です。
大きく上がって、大きく下がった。
その「大きく上がった」部分だけを取り出して、拡大して見てください。
中にまた、小さな上下があります。
まっすぐ一直線に上がっているわけではありません。
小さく上がって、小さく下がって、また上がる。
全体としては上昇していますが、中身は同じ形の繰り返しです。
さらにその小さな上昇を拡大すると、また同じことが起きています。
同じ形が、大きさを変えて何度も現れます。

なぜそうなるのか
前の記事で見た通りです。
まとまった量を動かす側は、一度に売買できません。
分割して仕込むしかない。
そのたびに、相手が必要になります。
相手が集まるのは、注文が溜まっている場所です。
だから、そこへ向かう動きと、戻る動きが繰り返される。
制約が同じなら、取る行動も似てきます。
大きな資金でも小さな資金でも、約定するには相手が要るという点は変わりません。
だから、規模が違っても同じ形になります。
どの大きさを見るかで、答えが変わる
大きな波では上昇していても、その中の小さな波では下降している。
そういう場面は普通にあります。
「いま上昇中ですか、下降中ですか」という問いには、どの大きさで見るかを決めないと答えられません。
チャートを見て混乱するときは、大抵これが原因です。
ある部分では上に見え、別の部分では下に見える。
矛盾しているのではなく、違う大きさの波を同時に見ているだけです。
大きさを決めてから見る
その為、順番があります。
先に、どの大きさの波を見るかを決める。
それから、その波が上昇しているか下降しているかを判断する。
逆にすると、目に入った動きに引きずられます。
上昇トレンドだと思って買ったのに、実は大きな下降の中の小さな戻りだった、ということが起こります。
多くの人が経験しているはずです。
「方向は合っていたのに損切りになった」という場面の一部は、これです。
方向を見誤ったのではなく、見ていた波の大きさが、自分の想定と合っていなかった。
どこまで小さく見るか
拡大していけば、いくらでも小さな波が見つかります。
1本のローソク足の中にも、上下の動きはあります。
しかし、小さすぎる波には意味がありません。
基準としている大きさの波に対して見ている人が少ないからです。
前の記事で見た通り、注文が溜まるのは多くの人が見ている場所です。
誰も気にしていない小さな凹凸には、注文が積み上がりません。
つまり、波の大きさには、意味を持つ範囲があります。
小さすぎれば無視され、大きすぎれば自分の取引には合わない。
この「どの大きさを見るか」を扱う仕組みが、ICT/SMCにはあります。
階層という考え方です。
その土台になるスイングポイントを2-1で扱います。
いまの段階で押さえること
三つです。
値動きは上下の繰り返しでできている。
その折り返しが高値と安値で、一連の動きをスイングと呼ぶ。
同じ形が大きさを変えて現れる。
大きな波の中に小さな波があり、その中にさらに小さな波がある。
どの大きさを見るかを先に決める。
決めないと、上昇とも下降とも言える状態になります。
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